～カルティエの美学に魅せられて～
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メリークリスマス、どうも、サンタさんです。
こちらの魅せられてシリーズシーズン2、はやくも4回目。
急激に気温が下がり震えが止まらない師走、皆様いかがお過ごしでしょうか。
筆者は暖房の電気代に震えております。
12月といえば一大イベントがありますね、そうです、クリスマスです。
皆様プレゼントは購入されましたでしょうか。
パートナーや自分へのご褒美など送り先は様々ですが候補としてアクセサリーがありますね。
今回は「王の宝石商、故に宝石商の王」と呼ばれたジュエリーブランドをご紹介いたします。
その名も、Cartier(カルティエ)
世界5大ジュエラーにも数えられるこちらのブランドですがアクセサリーだけでなく時計作りもガチです。
そんなカルティエウォッチの魅力を本ブログでお伝えできればと思います。
それでは。
まず、なぜ時計のブログでもあるこの「魅せられて」シリーズに宝飾ブランドを取り上げるのかというお話ですが、それはカルティエは時計史に残る名作を世に放っており、時計史を語る上でも欠かせないブランドだからです。
それではカルティエの創業遍歴をご紹介いたします。
時は遡ること1847年、パリ・モントルゲイユ街にアトリエを開いたのがブランドの設立とされております。
創業者はブランド名にもなっている
ルイ・フランソワ・カルティエ(1819-1904年)
1853年にはパリにジュエリーブティックを開き、そのわずか6年後にはフランス皇帝ナポレオン3世の皇后ウジェニーを顧客としました。
時は流れ、3代目であり孫の”ルイ・カルティエ”の時代になると世界的なジュエラーとして名を響かせ、1939年までに15カ国から王室御用達の特許状を受けるに至り、現在これらのうち9王室の紋章がパリ本店の入り口左右に掲げられております。
本ブログの主人公はこちらの3代目ルイ・カルティエ(以下ルイ・カルティエ)です。
ジュエリーからペンなど幅広く製作しているカルティエですが、時計製造にも力をいれておりました。
1900年以前、腕時計は軍用時計か女性用のブレスレットウォッチが一般的で男性は懐中時計を使用しておりました。
1904年、ルイ・カルティエの元にブラジル人の飛行家である友人、”アルベルト・サントス＝デュモン”という人物から飛行中でも時刻が把握しやすい時計を作ってほしいと依頼をされます。
お話した通り男性の一般的な時計は懐中時計であったため、飛行機の操縦中、ポケットから時計を取り出す動作は危険だったのです。
そこでルイ・カルティエは腕時計を試作しました。
それがこちら。
「カルティエ サントス」
カルティエの一番の特徴と言っても過言ではないローマインデックス、文字盤の内周には細かい時間がわかるようミニッツレールが配されております。
懐中時計にストラップを巻いた腕時計風の時計は今までにもありましたが、写真のようにケースとラグが一体型の腕時計用の設計で市販化されたのは男性用の時計としては世界初です。
また、今でこそ風防のガラスはサファイアガラスという非常に割れにくい素材が使われておりますが、当時は割れやすくガラス交換のたびケースを開けムーブメントを取り出し…などを行うのはあまりにも大変とのことで、ベゼルをネジで固定し、ベゼルを外すだけでガラス交換を容易にできるようにし、機能とデザイン性を両立させた設計になっているのです。
もう一つカルティエの大発明としては、デプロワイヤントバックル(通称Dバックル、デプロイメントバックルとも呼ばれる。以下Dバックル)を発明したということです。
今でこそ様々なメーカーが採用するこちらのバックルですが、カルティエはそもそもがジュエラー、金属加工が非常に上手く、金属加工には様々な方法がありますがその中に”鍛造”(金属を叩いて成形する手法)と呼ばれるものがあります。
これにより金属にある程度のしなり・バネ性を持たせ装着感を追求しました。
当時の他メーカーのＤバックルは叩く工程を行わないため、素材感が固く装着感があまり良くないものとなっておりました。
それでは創業遍歴はこの辺りにしまして、カルティエのコレクションをいくつかご紹介致します。
まずはこちら。
「サントス ドゥ カルティエ」
型番 WSSA0029 Cal.1847MC
ステンレス 自動巻き
ケース幅 35.1 mm 厚さ8.83mm 10気圧防水
価格 1,122,000円
初代サントスを現代風にスポーティなデザインにした現行の定番モデル。
ブレスレットの着け心地は流石はジュエラーなだけあって抜群に良いです。
ベゼルの鏡面磨きや裏蓋のサテン仕上げ・鏡面仕上げとの使い分けも非常に考えられて作られております。
この作りの良さを100万円ちょっとで買えるのは恐ろしいですね。
続いてはこちら。
「タンク ルイ カルティエ」
型番 WGTA0011 Cal.1917MC
750ピンクゴールド 手巻き
ケース幅 25.5.mm 厚さ6.6mm 日常生活防水
価格 2,059,200円
カルティエの定番2つ目のタンクというモデルです。
その名の通り、戦車の平面図からインスピレーションを得ており、アール・デコのデザインが特徴で第一次世界大戦の戦禍から永遠の世界平和を願う思いを込めたモデルでもあります。
ちなみにカボションカットの宝石の竜頭ですが、こちらも銃弾の形をイメージして作られております。
最後はこちら。
「プリヴェ トーチュ モノプッシャークロノグラフ」
型番 CRWHTO0008 Cal.1928MC
プラチナ 手巻き
ケース幅 34.8mm 厚さ10.2mm
価格 8,976,000円 限定200本
こちらは”CPCP”(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)と呼ばれるコレクションのモデルです。
赤い竜頭から分かる通りプラチナ製ケース、ワンプッシュクロノグラフという現代ではあまり見ない機構が搭載されマニアが大喜びするモデルとなっております。
ゴールド素材のモデルも展開されており、最近金無垢時計にハマっている筆者はお金に余裕があれば即買いのモデルでした。
まだまだご紹介したコレクションがいくつもありますが、この余白はそれを書くには狭すぎるということでこの辺りでお終いです。
いかがだったでしょうか？
今回は「王の宝石商、故に宝石商の王」と呼ばれたジュエラーの王、カルティエの時計のご紹介でした。
他にも魅力的なモデルが多数ございますので気になった方は是非ホームページなどもご覧くださいませ。
それではまた次回お会いしましょう、アディオス。
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